2月17日(水)「医師 中村哲さんのこと〜丸腰の英雄」

 医師 中村哲さんのこと
 アフガニスタンで新しい切手が発行されることになり、日本人の肖像が使われるとか。
 医師 中村哲さん。機会があれば子どもたちに紹介したいと思っている方です。
 パキスタンやアフガニスタンで医療活動に従事し、医療困難な彼の地に診療所を設立。その後感染症、乳幼児の死亡率を下げるには「きれいな水」が不可欠と、現地の人と協力して1600本の井戸を掘り、砂漠の地に25㎞の水路を拓きました。その間、30年。この水路により緑地化が進み、60万人もの農民の生活基盤を構築することができたといわれています。
 2019年12月に武装勢力による凶弾に倒れました。そのニュースを耳にしたとき、悲しいという言葉では片づけられない衝撃を受けたことを覚えています。

 「天、共に在り」(中村 哲 著 N H K出版)
長い戦乱を経て、軍閥や武装勢力が幅を利かせるアフガニスタン。銃声を聞いて育った子どもたちは、戦闘や武器に憧れる傾向もあるそうです。武器を持たなくても人を動かし、国を変えられることを身をもって示した医師、中村哲さんは彼の地で「丸腰の英雄」とも称されています。

 「天、共に在り」より抜粋
 「知識が増せば増すほど利口になるとは限らない。情報伝達や交通手段が発達すればするほど、どうでもよいことに振り回され、不自然な動きが増すように思われて仕方がない。」

 「信頼は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって平和とは理念ではなく現実の力なのだ。」

 「現地三十年の体験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人の心は信頼に足るということです。」

 昨年末に放映された中村医師のドキュメンタリー番組。
 水路が拓かれた瞬間、溢れ出る水を全身に浴び、弾けるような笑顔の子どもたちが印象的でした。

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