朝、登校してきた子どもたちが空を見上げ、「あっ!雲の形がちがう!」
確かにむくむく湧き上がるような入道雲とは異なる形です。(日中は、まだ夏のむくむく雲が登場しますが‥‥)
これから季節がすすんでいくと、うろこ雲、かすみ雲、いわし雲、しらす雲が……。その形状により様々な名称があり、あらためて自然に係わっても日本語の豊かさを思います。
そういえば、ゆっくり空を見上げぬまま日々を過ごしているなあ。
たまには立ち止まって、雲の流れに目を凝らしたいもの。
「今日、あなたは空を見上げましたか。」という問いかけから始まる絵本があります。

「最初の質問(詩・長田弘 絵・いせひでこ)」
「今日、あなたは空を見上げましたか。」に始まり、30の質問を並べた詩です。
川や樹々、花やクモの巣、雲や鳥の声とのふれあいなど問いかけられます。例えば……
「樹木を友人だと考えたことがありますか。」
「このまえ、川を見つめたのはいつでしたか。」
「好きな花を七つあげられますか。」
「ゆっくりと暮れてゆく/西の空に祈ったことがありますか。
すぐには答えられない質問も。
「うつくしいと/あなたがためらわず言えるものは何ですか。」
「問いと答えと/いまあなたにとって必要なのはどっちですか。」
「これだけはしないと/心に決めていることがありますか。」
詩に添えられた優しいタッチの淡い色合いの絵もすてきです。が、一番最後の質問には絵がありません。その質問は……
「時代は言葉をないがしろにしている―/あなたは言葉を信じていますか。」
答えを欲しがるのではなく、周囲に身をひらき、答えのない問いの答えをじっくり探すことで耕されていくものもあると思います。
大人にもおススメの絵本です。というか、大人向けの絵本ともいえるのでしょうか。
ところで、なぜこの絵本のタイトルは「最初の質問」なんだろう?

3年 理科 「虫のかんさつ」
校庭に虫の観察に出かける予定でしたが、あまりの暑さに予定変更。
教室で、タブレットを用いて調べ学習をすることに。
「こん虫の名前」「見つけられる場所」「なぜそこにいるのか」に分けて整理し、まとめていきました。
思い思いに調べ、画面をのぞきこむ途中で「こんな虫おるんや~」「こんなもの、食べるんや~」という驚きや発見もあり、近くの友だちと情報交換をしていました。