6月13日(土)「西の魔女が死んだ」(梨木香歩 著 新潮文庫)〜週末の子どもたちのつぶやきから〜

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「おばあちゃんの家にいって磯辺揚げを食べたい」
これは、分散登校中のある6年生児童がミニ作文に書いていたこと。お題は「今、一番行きたいところはどこですか」 ステイホーム中にはぴったりのお題と言えましょう。さて、この子はおばあちゃんの顔を見ながら磯辺揚げを頬張ることはできたのでしょうか。先週、子どもたちから同様の声が聞かれました。「おばあちゃんの家にいって○○食べさせてもらうねん」「おじいちゃんに釣りに連れていってもらうねん。」etc. それを聞いていると、亡くなるまで一緒に暮らしていた祖父母を思い出しました。私にとって、その距離感は親とはまた違い、どこかゆるくて温かくて心地よく、どんな時でも丸ごと受け入れてもらえる場でした。(叱られたときの避難所、逃げ込める場としての存在でもあったこと‥‥‥本当にありがたかったなあ、と今でもしみじみ思います。)
さて、幼い頃のことと一緒に浮かんだのが標記の本。好きな作品の一つです。あらすじと「西の魔女」こと主人公のおばあちゃんのセリフから印象に残るものをいくつか紹介します。
あらすじ
「中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということ。喜びも希望も、もちろん幸せも‥‥‥。」
おばあちゃんのセリフから抜粋
※「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにもいちばん大切なのは意志の力。自分で決める力。自分が決めたことをやり遂げる力です」
※「人はみんな幸せになるようにできているんですよ」
※「人の注目を集めることは、その人を幸福にするのでしょうか」
※「アイ・ノウ」←おばあちゃんは英国人です。まいが「おばあちゃん、大好き」と言ったとき、いつもこう答えます。
人生で本当に大切なことや、人の死についても考えさせられます。高学年ならじゅうぶん「読める」と思います。
「日本児童文学者協会新人賞」「新美南吉児童文学賞」「第44回小学館文学賞」受賞

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