5月31日(日)「ペスト」(アルベール カミュ著 新潮文庫)〜図書室のことなど〜

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学校だよりでもお知らせしていますが、工事に伴って図書室がC棟3Fに移設します。今、その準備を職員で進めています。大量の本を仮設校舎、そして入りきれないものについては、C棟下足室を書庫がわりに使用し移動させます。
登校日期間中、子どもたちの「本が借りられる!!」という嬉しそうな顔が印象的でした。ネットで本を取り寄せることも多いでしょう。でも、図書室で、そして公共図書館でずらりと並べられた本の森を散策する豊かさ、贅沢さには代えられません。
上記の本も、公共図書館が開いていたなら、司書の方により話題の本、時の本としてコーナーに並べられていたのでしょうか。本作品は、ペストに襲われ、外部と全く遮断された都市の中で悪疫と戦う人々の記録という体裁をとった物語です。出版されたのは1947年。随分前に書かれたものですが、読み返してみると、これは現代のことを描いているのでは?と思ってしまいます。コロナ禍と酷似していると世界的に話題となりました。作品の最後は、語り手がこう締めくくります。「ペスト菌は決して消滅することはなく生き延び、いつか人間に不幸と教訓をもたらすためにどこか幸福な都市に現れるだろう」
第2波が懸念されている今、感染が起こる前と全く同じ日常ではなく、ウイルスと生き、それを意識した日常が始まるのだと思います。 「のど元過ぎれば熱さを忘れる」また、中国にも「かさぶたが取れれば痛みを忘れる」というものもありますが、そういうことのないように。未だのど元にあり、かさぶたもできていない状態かもしれないけれど。

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